昨年までは、「親も元気だし、介護はまだまだ先のこと!」くらいに思っていたのですが…昨年の夏に母親が急遽入院することに。
幸いにも二週間程で退院できましたが、その時初めて親の介護について真剣に考えました。入院中は父ではなく娘の私が泊まり込みで付き添い、トイレの介助もしました。
その時は「後遺症や手足の痺れなどが残れば、これから一生介護をしなければならないかもしれない」と覚悟しました。
ただ、不思議と「私がする」と思えたのを覚えています。
私の父親は難聴。
働いてはいますが、コミュニケーションを取ることは年々難しくなっています。
4つ上の兄もいますが、実際に泊まり込みで母親の介助をしてみて、兄には無理だと思いました。
兄が駄目な人間と言う訳ではありません。
兄は優しいですし、賢い人です。ただ、日常的な両親とのコミュニケーション量が私の方が圧倒的に多かったと思います。
そのせいか、母親のトイレの介助なども、何も抵抗なく行うことが出来ました。男性には男性の優しさや気遣いがあります。
でも、このときばかりは女性なりの気遣いが必要な気がしました。
結局後遺症も残らず、今では元気に過ごしている母。
でも、介護が必要になる日は必ずきます。
私は娘なので嫁に行くかもしれませんが、何かあったときのために、両親の近くに住み続けるつもりでいます。
「私がやらなければ」と言うより、自然と「私がやろう」と思えているのは、それだけ両親が愛情深く育ててくれたからかもしれません。